棟方志功 『師との交感』 日本民芸館 2020.08.08
棟方志功は「ワだば、ゴッホになる」と大志をいだいて青森から上京するものの
展覧会では落選が続き、版画へと転向したらしい。
そんな中、柳宗悦はある展覧会で「なんかゴチャゴチャしたものが視界に入った。
しかし、よく見ると調和されていて見たことがない美しさがある」と無名の棟方の版画を発見したそうだ。
柳は棟方のことを自然児と呼び、河井寛次郎は京都の自宅に棟方を連れ帰る際『熊を連れかえる』と妻に電報を打ったとか。
棟方志功の版画と民藝の陶芸を組み合わせた展示もすごくマッチしていて素晴らしかった。
『祈りの造形』〜沖縄の厨子甕を中心に〜 日本民藝館2020.01.18
厨子甕はジーシーガミとよむ、昔沖縄で使われていた骨壺。
私がはじめてこれを見たのは 鳥取 岩井窯さんを訪問したときで、
ご主人から蒐集された厨子甕を見ながら説明をいただいた。
珊瑚を家型に彫っていて 屋根の部分が蓋になっていること、
昔沖縄の一部地域では亡骸を火葬せず、洗骨した後の骨を厨子甕に保管していたことなどなど。
美しい形とその背景の土着的宗教観みたいなものにすごく魅かれた。
今回の特別展では 35〜40基ほど展示されていて、一挙にこれだけの数が見られることは民藝館ですら初めてらしい。
家型や亀甲型のもの、珊瑚を彫ったもの、石製、素焼き、釉薬をかけた陶器製など素材も様々で、
蓮の花、合掌する人物像、ろうそくなどがモチーフにされている。
図録に柳宗悦の沖縄の『墳墓』という手記があり、“沖縄の墳墓こそ沖縄の至宝。其の或ものは国宝に列せしめてもいい”とか、“精霊への信仰こそ沖縄人の凡ての生活を支配している原理で、(中略)見過ごしてはいけない”と書かれている。
いつか沖縄の墳墓や草上に置かれた一般人の厨子甕を見てみたい。
「㊙︎」展 21_21DESIGN SIGHT デザイナーたちの原画展
2018.1202 @岡本太郎記念館
2018.0113@ポーラ美術館
2018.10.25 三菱一号館ミュージアム
フィリップスコレクション
2018.10.08 @パナソニック汐留美術館
「ジョルジュ・ルオー愛の全て。」展
2018.0909 ラオス
@ルアンパルバン 少数民族衣装博物館
縄文期って長い!1万年もある。BC11000〜AC2500くらい。でも土器は一貫して深鉢型で、これは食べ物を火にかけて煮るための道具だったことがわかる。図録表紙の火焔型土器はBC3000年ころ。火にかける道具をあえて火焔型にデザインする発想は遊び心や余裕がないと生まれない気がする。写真2〜5は世界文明の同じ頃の土器だけど、のっぺりフツーにしか見えない。(順番に中国黄土高原、インダス文明、メソポタミア、エジプト)
実は、工芸品の部類だった縄文土器を美術品として位置付けたのは岡本太郎だったそうで、太郎はある日、上野の考古学資料室で初めて縄文土器を見て「心身がひっくり返るような発見をした!」と語り、のちに自ら『縄文土器論』を発表したそうだ。岡本先生を唸らせた縄文人とは!?展示では、火焔型土器以外にも土偶たちの表情に釘付けになった。やっぱり遊び心があるように思えてならん...!
2018.0617 @横浜美術館 英国テート美術館より『ヌード』展
左はフォックニー。
右はナビ派のボナールが描いた、妻マルト。
この下(2016.04.19)に、猪熊弦一郎がパリ留学時代に描いた入浴する女性の絵がある。
パリのバスタブかぁ。。と意味なく見比べている。
2018.02.27
鹿島茂コレクション
フランス絵本の世界
2017.1207@三菱1号館美術館
パリ❤︎グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展
20171019@たばこと塩の博物館
「和田誠と日本のイラストレーション」展
展示と関係ないが、ずっとなせたばこと塩?どんな関係?と思ってきた。
今日わかった。日本たばこ産業が運営する博物館だったのだ。
2017.0219@千葉市美術館
プラティスラヴァ世界絵本原画展
左の器はイギリスのアーティスト ローラ・カーリンの作品。色彩がステキ。自由な感じ。
2016.09.22 @渋谷区立松涛美術館 プラナカン『ニョニャクバヤ』の展示
シンガポールを中心とする東南アジアの民族プラナカンの『ニョニャクバヤ』の展示。美しい刺繍、レースを施したボレロ、美しい花や古典的なパターンのバティックスカート、細かいビースをあしらったサンダルなど、贅沢で上品な衣装で目の保養をしてきた。
下記はシンガポールのプラナカン博物館の公式HP
https://artsandculture.google.com/exhibit/peranakan-museum/xgKiq95lwYmLLw
2016.0816 フィンランド
@ヘルシンキデザインミュージアム
クラフトのほか、バイクや飛行機のシートなど 工業デザインも展示。
来訪者の女性、赤いカーディガンブルーのプリントスカート、
アートな眼鏡にサザエさんヘアがめちゃステキだった。
2016.0814 ロシア
サンクトペテルブルグ
@プーシキン美術館
名作揃いの美術館なのに・・・
たまたま展示していた
子どもの絵が
素敵すぎた!
2016.0813 ロシア サンクトペテルブルグ
エルミタージュ美術館
エジプトコーナーがステキすぎた! ああ、ゆっくり鑑賞する時間が足りない!!
20160625 @Bunkamura museum
西洋沙羅トワル・ド・ジュイ展
インド更紗への憧れから始まったトワルドジュイ。ベルサイユ南東にあるジュイという地域の工場で作られたコットンプリント生地のことをいうらしい。イギリスのウィリアムモリスにも影響を与えたそうだ。私、モリスとジュイ、どっちが先なんだろう...?と思いつつ出かけたけれど、よく考えたら、インド発祥ということがすごい。インドの染色は2000年の歴史、そこから派生して和更紗、ペルシャ更紗、ジャワ更紗、西洋更紗が生まれてるのやから!
*図録から赤いインド更紗ほか3点。最後の1枚は 関係ないけれど、シンガポールのアジア文明博物館でもらった『PATTERNS OF TRADE』展に関連するステッカー。
2016.0515 @新国立劇場
RYAN MCGINLEY
”BODY LOUD”
(ライアン・マッギンリー)
2016.0419 @猪熊弦一郎美術館
香川県丸亀市駅前の猪熊源一郎美術館。
左端はエントランスの壁画。有名な建築家が「三越の包装紙まで手掛けた大作家なのに、わざわざ子どもの落書きみたいなのをエントランスにしなくていいのに」と怒っていた。このほかにもガラクタのような工作物も展示してあったが、私は、猪熊少年に触れられたようでとっても楽しかった。弦一郎氏のサインが “guen" グエンってのもスキ。
2016.0321 @府中市美術館
ファンタスティック(江戸絵画の夢と空想)
大野さん、個展おめでとう!
初めて大野さんの「夜の夜景」を見たのは4年前。大野さんの目はカメラのようにカシャッと光を捉える。で、筆が早い。
個展テーマは「stream」。雑踏や群衆を描いてる。写真は丸の内?夜の灯り、濡れた路面。大野さんとひと目でわかる世界だ。今日、メタ認知(力)という言葉を教えてもらった。現在進行中の自分の嗜好や、行動そのものを対象化して認識すすことで、誤った認識・陥りがちな思考パターンの癖を良い方向へ修正する能力だそうだ。この「stream」の視点もメタ認知に通じるかも!
昨年末のHBギャラリーファイルコンペの受賞者6名による展覧会。MJからは、小池ふみさんと正一さんのお二人が受賞。私は前から小池さんの描く白い部屋シリーズ、北欧、山、素材の良い食材で作ったシンプルな料理、そして犬を描いた世界が好きだ。今日小池さんとお話させてもらったけれど、ご本人の実像と理想と表現が一致されている印象だった。
正一さんの版画。国会議事堂を取り囲む人々の姿。正一さんは父であり、家族を養う社会人であり、創作活動を精力的に行っている版画家である。おまけに音楽活動もしてる。たしか同い年。イカス!
マッチ箱の中に作られた立体建築。マッチのデザインと建物の時代感がマッチしていて(洒落?)独特な世界観。
昭和かなあ、古民家を改装したタイ料理店を発見。(外から見ただけ)こういう桁が外に張り出している様式を出桁住宅(だしげた住宅)というらしい。月島など空襲を免れた地域には、こうした出桁住宅や看板住宅(モルタル建築で、屋号が壁に直接装飾されている様式)がポツポツ残っている。タイムスリップ。
「悪女について」というグループ展@外苑前のギャラリーDAZZLE。6人のイラストレーターが、有吉佐和子の同名小説の装画を描くというもの。物語は主人公と縁のあった27人の証言によって人物像を浮かび上がらせるというものだが、純粋潔癖な少女のようだという人、二度と関わりたくないという人、翻弄されつつ、あんないい女はいないという人、色々だ。4人のイラストレーターの作品をアップさせてもらった。物語の展開同様、4人がそれぞれに捉えた主人公像がおもしろい。そして帰りに小説買って読んじゃった。すごいな装画のチカラ!
お友達の受賞展。牧野さんは この写真集の“ONE DAY MAYBE”,コラージュ風の「東京金魚」、モノクロームの“michiko noir” など何パターンか、それぞれ異なる作風の写真を撮っている。私はこの少し褪せた色合いの“ONE DAY MAYBE”シリーズが特に好き。 http://michikomakino.wix.com/home#!tokyokingyo/c199t
MJの高橋虹子さんとガラス作家のお父上の二人展。虹子さんの絵は、ちびまる子やサザエさんを見ているような懐かしさがある。ご自身の小さいころの写真を元に描かれることが多いそうだ。いつか一冊にまとめたものを見せて欲しいなと思った。
さとうえみさんの個展。動物をモチーフにしたものが多く、
絵本作家のフレデリック・クレマンが、自分の娘の誕生日プレゼントとして作ったお話をもとに描かれたシリーズはすばらしかった。(=「アリスの不思議なお店」)ポストカードはお話に登場するワニの王様の涙を集めたリキュール。この本も読んでみたい。
エントランスにて。連日の雨のあと、快晴。
MJイラストレーションズのクラスメイト波田(はだ)さんが参加されてたグループ展。左下のペンギン、黒猫、ベレー帽の犬。性格が悪そうでいい。見た人が楽しい気持ちになれる絵はいいね。
<おまけ>
左、ヒト型ロボット?
@DAZZLE
新緑が気持ちいい。もうすぐ5月。
千駄ヶ谷「ランドリーグラフィックスギャラリー」のアートワインラベル」展。イラストレーターがイタリアワインの商社とコラボしたワインラベル。以前見た、キース・ヘリングやウォーホール、ピカソのワインラベル展を思い出す。ひと目で誰の作品化わかる小さな世界観。ワインラベルの収集家がいるのも少し分かった気がする。
ラベルを「エチケット」と呼ぶのだってね。知らなかった。
赤・白、ボトルにするとこんな感じ。ウェディングパーティとかに合いそう。
いわしま あゆさんの個展。京王線柴崎駅から徒歩4分の手紙舎2nd Storyへ。木造の、やわらかい陽射しの差し込む素敵なお店。カフェと雑貨のお店の一角に、ギャラリー「みどり荘」が併設されている。私は彼女が俯瞰で描く森のグリーンや、ちょっとさびしい感じの女性の後ろ姿が好きだ。今回もそうした新しい作品が見られてよかった。しかし撮らせてもらうのを忘れてしまった。。。相変わらず抜けてる。
いわしまさんのhpはこちら→ http://ayuiwashima.com/
いわしまさんの名刺。staubとカンパーニュ。色合いと質感が素敵。
お店にお母さんとごはんに来ていた男の子。
ちゃんと絵を見ててかわいかった。
MJイラストレーションズ 生徒会長 加藤さんと3人のイラストレーターによる時代物展。(来訪者あり、写真を撮れなかった!)MJで初めて加藤さんの原画を見た時、これがプロや!と思わされた。
今回も刀の挿し方や着物の着方、建物の時代考証など、緻密だけれど線に勢いがあり、やっぱりスゴイとしか言いようがなかった。
加藤さんは時代小説をよく読まれるそうで、読みながらどんどんシーンが思い浮かぶと言われていた。この方の前ではウソは言えないなーといつも思う。いや、誰の前でもダメだよ。
実は、あまり印象に残っていない。好きなはずのゴッホの絵もほとんど覚えていない。一緒に行った夫にはツボだったようで、私の倍時間をかけて見ていた。以前川上未映子が、「私はゴッホに言うたりたい」というコラムを書いていた。というか、ほとんど本人に宛てた手紙だと思う。何回読んでも嘘がないと感じる真摯なことば。こちら↓
みのもんた?
上から見ても下から見てもみのもんた?
江戸絵画は楽しい。天保の改革で春画が禁止され、芸術面の縛りが厳しい時代、こんな楽しみ方を広げたのは歌川国芳だそうです。お茶目な奇才。
*****ここからは 以前行った展覧会*******
時間のあるときにコメントを入れます!
『”いちご泥棒”現る』モリスのテキスタイル名が!オシャレ!
黒川紀章設計、東京新国立美術館
いつまでたっても正確に言えない。
新・東京・国立美術館?
国立・新・東京美術館?
国立・東京・新美術館?
いいえ、東京新国立美術館 です。いまだにおぼえられない。
pop art 展で前を歩いていた女の子の服。声をかけて撮らせてもらったが、警備員に注意された。お嬢さん、その節はすみませんでした。後日、トルコの土産物店で同じ生地の服を見てびっくり! made in どこ?
1925−2000年まで生きたイタリアの写真家、マリオ・ジャコメッリ。
ホスピスの人たちを撮った「ルルド」シリーズは死を意識させられてちょっとキツかった。
この神学校の生徒シリーズはリズムがあって好きだ。生死を感じさせるモノクロームの世界哉。。
「エル・グレコ」とは、スペイン語でギリシャ人という意味!名前じゃないのか!
スペイン人ではないのにゴヤ、ベラスケスと並ぶスペイン三代巨匠の一人とされている!いいのか!? エル・グレコ!!
世界の名だたる美術館からエルグレコの傑作を集めた歴史的展覧会だそうです。この「一度見上げたら忘れられない」絵画を展示するために東京都美術館は改装されたと言われています。3m以上ある。
2013-14年にかけて、「かわいい」とか「江戸絵画」と名のつく展覧会はたくさんあった。例えば、山種美術館=かわいい日本美術、太田記念館=笑う浮世絵、サントリー美術館=のぞいてびっくり江戸絵画など。それらぜーんぶ府中市美術館の「かわいい江戸絵画」が火付け役だったと思う。これは学芸員の金子信久さん(別に知り合いではない)による企画で、この他にも国芳や「へそ曲がり日本美術展」など、新しい視点で展覧会を企画されてます。
大宮エリーを初めて知ったのは、「屋上の少女」という自殺防止のCMで。https://www.youtube.com/watch?v=JPYDkWHy7As 自殺を考えるほど思いつめている若い人に、「ちょっと待ってえ!」と本気で思いとどまらせようというメッセージが伝わってくる。エリーは東大卒の元電通社員。なんかエリートな響きだが、学生時代いじめにあった経験があるそうだ。そのせいか、はたまた関西人的情の深さがあるからか、作るものすべてに真摯な愛のメッセージが込められている! (あぁ、書くと嘘っぽくなるわー)
「生きているということは」展は、詩とその世界をイメージした空間を作り出した体験型展覧会。「ことば」が強い。この人が長く人に支持される理由はここにあるのだと思う。